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瑠璃のかなたに

太陽フレア 磁気嵐

太陽フレア(flare 火炎) の大きさは通常数万km程度であり、威力は水素爆弾10万~1億個と同等だそうです。フレアは大規模なものになると、地球を取り巻く磁場を乱し「磁気嵐」を引き起こします。

過去にあった「磁気嵐」が引き起こした事例は、1979年にカナダ・ケベック州での大規模な停電、2000年に日本のエックス線天文衛星「あすか」が制御不能になった例などが挙げらます。

フレアによる影響が出るかどうかを早くは把握できれば停電などへの対策を立てやすくなるそうです。

日本では京大が2010年、京大大学院附属天文台の特殊な望遠鏡の一つをペルーのイカ大に移設し、両大が連携して太陽フレアの観察をしていましたが、一日1~3時間、観測できない時間帯があり、それをうずめる立地条件にあるサウジアラビアの国立キングサウード大とも共同観察が行われることになり、早ければ2015年の今年11月1日に稼働させるに至ったそうです。

フレアの観測は人工衛星からも行われていますが宇宙空間ではフレアの影響をより大きく受け、大気に守られている地上の天文台の方が壊れにくく安価だそうです。

フレアは太陽の黒点で発生します。私が月に一回見に行っている名古屋市科学館のプラネタリウムの入り口近くで太陽の黒点を時間を追って追跡している展示物があります。大きな黒点が注目されます。



by pypiko | 2015-10-11 09:02