瑠璃のかなたに

田中秀央著 初等ラテン語読本より(34-14)

その後しばらくして、ギリシア人たちは太陽神の娘キルケの住んでいた某島に近づいた。
そこで船を陸付けしたときにオデッセウスは穀物を買い付けるために上陸することに決めた。何故なら穀物はすでに底をついていたからである。
それゆえに仲間を自分のそばへ呼び集めて事態がどのようであるかそして今後どのようにしたいかを話した。
しかし彼らはキクロープスの国に上陸した後でどれほど残酷な死で仲間が死んでいったかを忘れないでいたので、この仕事を望むものは一人もいなかった。
事態はこのようであったので、彼らの間でいさかいが起こった。
ついにオデッセウスはすべての者の合意で仲間を二つの班に分け、そのうちの一つの班をもっとも勇気のあるエウリロコスが、もう一つの班をオデッセウス自身が指揮することとした。
そして二人の代表者がくじを引きどちらの班が上陸するかを決めた。
こうしてエウリロコスが仲間の22人と共にことを引き受ける運命となった。
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by pypiko | 2016-12-02 11:38 | オデッセウス