瑠璃のかなたに

2017年 05月 13日 ( 1 )

松平千秋 国原吉之助共著 ラテン語読本12

12 ディオゲネス
ディオゲネスはプラトンがこのように定義しているのを聞いた。
「人間は翅のない二本足の動物である」と。
プラトンの弟子がこの定義を気に入ったので、ディオゲネスが雄鶏をプラトンの学校へ持ち込んで言った。
「ほら見ろ。これがプラトンの言う人間だ」と。
アレクサンダーはコリントに滞在中、ディオゲネスを知るために仲間とともに彼のもとへ出発した。アレクサンダーは彼の前であいさつをして、その後何か必要なものを言うように要求した。
しかしディオゲネスはアレクサンダーに言った。「一つお願いがあります。少しだけ太陽から後ろに下がってください」と。
このこと聞かされてアレクサンダーは言った。
「もしアレクサンダーでなかったら、ディオゲネスでありたいものだ」と。
灯したランプを持ち歩いているディオゲネスは広場でとても明るい光を持って何かを探している人のように散歩していた。
何をしているのかと尋ねた人達に彼は言った。「私は人を探している」。
こう言って国家の体制を非難して続けた「人間の名にふさわしいものはほとんどいない」と。
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by pypiko | 2017-05-13 05:17 | その他