瑠璃のかなたに

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大村雄治・古川清風・有田潤共著 やさしいラテン語読本 5

ケレスとペルポネ 2
ケレスはシシリー島にいなかったが、すぐに島に戻ってきた。
どこにもペルセポネはいなかった。髪を振り乱してあちこちと歩き回った。
女神は怒りおののきながら、髪を振り乱してあちこちと歩き回った。
高い丘、広い野、天と地をめぐって娘の名を呼んだ。
「私の娘はどこにいるの。」と農夫たちにいても、月や星に聞いても無駄だった。
農夫も月も星も女神に娘を示さなかった。
穀物はもはやあわれな女神の喜びとならず、もはや牧場には草がなく、ブドウ畑には紫のブドウの房もなく、畑には果実もなかった。怒った女神が草もブドウ畑も果実も世話しなかったからだ。
もはや彼らは食物を大きな車にのせて町へ運んでいなかった。
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by pypiko | 2017-09-21 11:48 | その他

大村雄治・古川清風・有田潤共著 やさしいラテン語読本 4

ケレスとペルセポネ 1
 ケレスは穀物の女神であった。畑で穀物を、牧場で草を育てた。穀物は黄金色であった。
 穀物は黄金色で、女神の髪も黄金色だった。
 女神の服は青かった。
 ペルセポネは女神の娘であった。
 ケレスは可愛い娘をことのほか愛していた。
 ケレスはシシリー島で娘と一緒に暮らしていた。
 ある時ペルセポネは牧場を歩き回っていた。
 彼女と一緒に少女たちも歩き回っていた。というのは彼女らは草深いそのあたりが好きで、大喜びだったからだ。
 草深い牧場で彼女らは踊ったり歌ったりした。
 牧場にはバラやユリがたくさんあった。
 白いユリは彼女らを喜ばせた。
 ところが彼女の叔父プルトが女神の娘を遠くから見て、たちまち彼女に思いをはせた。
 プルトはだしぬけに青い馬を駆けって牧場に急いでやってきておののく少女を連れ去った。
 そこでケレスは「ケレス、あなたはどこにいるの」と叫んだ。
 それにこたえてペルセポネは「私の叔父があなたの娘を黄泉に連れ去ります」と叫んだ。
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by pypiko | 2017-09-11 10:17 | その他

大村雄治・古川清風・有田潤共著 やさしいラテン語読本2

①父―今日学校で先生は何の話をされたか?
息子―トロヤ戦争の話です。
父―わしがたずねるから、トロヤ戦争についてお前の知っていることをいってごらん。ギリシャ軍の指揮官はだれだった。
息子―アガメムノンが全ギリシャの指揮官でした。
②父―アガメヌノンはどの都の王だった。
息子―アガメムノンはミケナエの王でした?
父―ミュルドミネス人は誰に従ったかね。
息子―アキレスに従いました。
父―ミュルドネス人はどの国の住民かね?
息子―彼らはテッサリアに住んでいました。アキレスとミュルドネス人の祖国はプティアでした。
③父―アガメヌノンは思慮深いということで誰をほめたかね?
息子―ウリクセスの思慮深さがたびたびアガメヌノンに褒められました。
父―その通りだ。では知恵の点ではだれがウリクセスの上だったかね。
息子―ウリクセスは知恵ではネストルにかないませんでした。ホメルスは全ギリシャ兵の中でウリクセスはもっとも思慮があり、ネストルは最も知恵があると言っています。
④父―トロヤを包囲したギリシャ人がトロヤ以前に攻略した城市はどれかね?
息子―テネドゥス島がギリシャ軍によって占領されました。ギリシャ軍の攻略した城市の名を先生はおっしゃいませんでした。
⑤父―お前の知っているトロヤの指揮官はだれかね? 誰の名を覚えている?
息子―トロヤ方の指揮官をたくさん知っていますがヘクトルとパリス以上に名高い人はいません。
⑥父―どちらの性格が好きだね?
息子―ヘクトルの性格が好きです。
父―ヘクトルはどんなことで際立っていた?
息子―勇猛心、祖国愛、人情味です。
ヘクトルは都と祖国の砦でした。ヘクトルは祖国のためにいつも勇敢に戦いました。
父―その通りだ。わしはおまえの答えに賛成だ。
さあ今日はこれまでにして、また今度いろいろ聞こう。
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by pypiko | 2017-08-27 12:39 | その他

大村雄治・古川清風・有田潤共著 やさしいラテン語読本1

テセウスとアリアドネ
①クレタ島でダエラルスは曲がりくねった道のいっぱいある広大なラビリントス迷宮を建設した。
②迷宮の中央には醜い怪物が住んでいた。
③クレタ島の王子である怪物は残忍にも捕虜をむさぼり食った。
④このみじめな犠牲者の中にかつてのアッティカの王子テセウスいた。
⑤さてクレタの王女アリアドネは憐れみと愛情から青年に長い糸と不思議な剣を与えた。
⑥そこで青年は迷宮に入り糸を戸口に結び付けた。
⑦かくして青年は娘の助力で広大な建物の中の曲がりくねった道を正しく進むことが出来た。
⑧それから剣で怪物を幸運にも殺すことが出来た。
⑨テセウスは王の娘と広い海を渡って逃げた。
⑩そして夕方、彼らはナクソスに着いた。
⑪しかし真夜中に忘恩の青年テセウスは誠意を愛情ある少女を捨てて一人故国に帰ってしまった。 
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by pypiko | 2017-08-20 09:44 | その他

ラテン語学習用読本3冊目に入ります

松平千秋・国原吉之助共著 ラテン語読本 最終章21章まで読了することなく19章で中断します。実力不足です。また後日挑戦します。
三冊目は大村雄司・古川清風・有田潤共著やさしいラテン語読本全訳付きです。
目次 
TIRONIBUS 初心者用  §1-84
HISTORIA ROMANA  §85-100
ARGONAUTAE §101-124
HANNIBAL §125-137
DE AMICITIA(Cicero) § 138-146
VARIA(Cicero) §147-150
全訳・註解
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by pypiko | 2017-08-20 09:23 | その他

松平千秋 国原吉之助共著 ラテン語読本 19ー4つづき

13)この辺の長さは原住民の見積もるところでは7万マイル(約千キロ)である。
14)第三の辺は北を向いていて陸地の向かい合っていない。しかしその角はどちらかというとゲルマニアへ向いている。
15)この辺の長さは八百マイル(約千二百キロ)と考え。
16)このように全島の周囲は約二千マイル(約三千キロ)に及ぶ。
17)生活様式の点ではガリアとそれほど異なっていない。
18)内陸部の住民はほとんど穀物を植えない。牛乳と肉を食べ、毛皮を着ている。
19)一方ブルタニア人は例外なく自分の体を大青で染める。これは青色を発色する。このため彼らは戦場で恐ろしく見える。髪は伸ばされ、体のそのほかの部分は頭と唇の上を除いて剃られる。
20)妻は十人か十二人ずつの仲間、特に兄弟、父子で共有される。彼らから生まれた子供は処女を最初に連れられて行ったものの子供とされる。
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by pypiko | 2017-08-16 17:48 | その他

松平千秋 国原吉之助共著 ラテン語読本 19ー4

①ブリタニアの内陸の部分は島に生まれた者たちによって住まわれ、そのことは彼ら自身の記憶によって伝えられたと言われている。海岸の部分は略奪と戦争を持ち込むためにベルガエから渡ってきた者たちによって住まわれている。彼らのほとんどは、ここへ来る前の部族の名前で呼ばれ、戦争を行ったあとそこに留まって畑を耕し始めた。 
②ブルタニア人はおびただしい数で、家は密集して建てられガリアの光景に非常に似ている。家畜の数は莫大で、彼らは銅貨か金貨を使用し、あるいはその代わりに量られた重さの鉄を使用する。
③ブルタニアでは内陸地方に錫(白い銅?)が、海岸地方では鉄が産出される、鉄の量はわずかである。彼らが使う銅は輸入されたものである。
④橅と樅を除くと木の種類はガリアと変わらない。
⑤兎と鶏と鵞鳥をたべるのはよくないと考えている。これらを飼っているのは気晴らしのためである。
⑥気候はガリアより穏やかで寒さもより温和である。
⑦島の自然の姿は三角形を成している。その一辺はガリアに向いている。この辺の一方の角は、―カンティナ地方にあたりガリアからくるほとんどすべての船がここに立ち寄る―東のほうを向いている。もう一方の角は南のほうを向いている。この間は約1500マイルである。
⑧もう一辺はヒスパニアの方つまり西の方を向いている。このあたりにヒベルニア島(今のアイルランド島)がある。その大きさはブリタニアよりも小さく、推定されるところ半分くらいである。しかし渡航距離に関してはガリアからブルタニアにほぼ等しい。
⑨この間の水路にはモナと呼ばれる島がある。さらに非常に多くの小さな島に横たわっていると考えられる。これらは冬至のころ夜が30日も続いているとあるものが書いている。
⑩我々はそれについての探究から、正確な水時計で測定して大陸よりも夜が短いことを除いて何も発見されなかった。
⑪~⑳は次回に回す予定
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by pypiko | 2017-08-05 21:27 | その他

松平千秋 国原吉之助共著 ラテン語読本 19-3

19-3 カエサル、レーヌス川を渡る決心を する

ゲルマニアとの戦いが終わると、いろいろの理由からカエサルはレーヌス川を渡らなければならないと決心した。そのうちもっとも正当な理由は次のようなことである。ゲルマニア人たちがこれほど容易にそそのかされてガリアにやってくるのを見て、今度は彼らの財産のために彼らが苦しむことを望んだ。またローマ人の軍隊がレーヌス川を渡る能力と勇気を彼らに認めさせることであった。
さらに理由を付け加えると以前に書き留めてあったようにウシベテス族とテンクテリ族のうちウシベテス族とテンクテリ族のうち、略奪、穀物補給のためにモーザ川を越えていて戦闘に参加していなかった騎兵隊の一部が味方の逃亡の後でレーヌス川を横切って、スカンブリ族の領土に引き返して彼らと合流していたからである。
カエサルはスカンブリ族に使者を送りガリア戦争を持ちかけたものを自分に引き渡すように要求したとき、スカンブリ族はこう答えた。ローマ帝国の領地はレーヌス川が境界である。ゲルマニア人が意に反してガリアに渡ったことを正当ではないと考えるならば、なぜカエサルはレーヌス川を越えて自分の支配領域であることを主張するのか。
一方レーヌス川の向こうに住むウビイ族がカエサルに使者を送り。講和条約を結び、人質を渡し、スエビ族によりひどく圧迫されているので援軍を送ってほしいと熱心に懇願していた。あるいはこのことが国家の事業として禁じられているならば、ただ軍隊をレーヌス川を渡らせるだけでよい。そうすることがさしあたり我々を援助することになるし又将来にも十分に我々の希望となるであろう。
カエサルがアリウストスを撃破し、そして先日の戦争を終え、ゲルマニアの一番奥地までその名と評判が届くだけで、ローマ人の評判と友情で我々すべての安全が確保されるであろう。そしてウビイ族はローマ軍の渡河のために多くの船を提供することを約束した。
カエサルは以上の理由から、レーヌス川を渡ることを決めていたが船で渡ることは彼とローマ国民の尊厳にかかわると判断した。
そこで橋を作ることにしたが、それはレーヌス川の広い幅、流れの速さ、深さのため非常に困難と思われたがそのことに全力を尽くすこと他の方法では軍隊を渡河させるべきではないと考えた。(Ⅳ、16,17)
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by pypiko | 2017-07-30 13:25 | その他

松平千秋 国原吉之助共著 ラテン語読本 19ー2

19-2 カエサルの部下 コンシディウス
カエサルは同じ日に偵察隊から敵は自分たちの陣営から数千マイルというところに陣営を張っているとの情報を受けると山の形状や周辺の勾配などを調べさせために兵士たちを送った。
第三夜警時に司令官代理のラビエヌスに二個軍団を複数の道に精通した案内人とともに山の頂上へ上るように命じた。彼はラビネウスに自分の計画について説明した。彼自身は第四夜警時に入ったすぐ後で敵の通った同じ道を敵のもとへ向かう。そして全騎兵隊を自分の前へ行かせる。彼は軍事に精通していて、スッラの配下で、次いでクラッススの軍隊で勤務していたコンシディウスを偵察隊とともに先に出発させていた。
夜明けと同時にラビエヌスによって山に頂が占拠されたときカエサルは敵陣から1.5マイル以上離れていた。そして捕虜から確かめたところでは敵はカエサルの接近もラビエムスの接近も知らなかった。ところがコンシディウスは馬を走らせてカエサルのもとへ駆けつけるとラビエヌスが占拠するはずの山は敵によって占拠されてしまった。そのことを自分はガリアの武器と軍旗で確認したといった。カエサルは軍勢を近くの丘へ連れて行き隊列を敷く。ラビエヌスはカエサルにより、いたるところから一斉に敵軍へ攻撃できるように、自分たちの部隊が近くに現れるまで戦闘を始めないように指示されていた。山を占拠したままカエサルの部隊の到着を待った。真昼になってやっとカエサルは偵察隊を通して真相をつかむ。つまり山の頂はは味方によって占拠されている。コンシディウスは恐怖のあまり動転して見ていなかったものを見えたかのようにカエサルに知らせていた。その日はこれまで通りの間隔で敵の後を追った。彼らの陣営より3マイルほど離れたところに味方の陣営を構築した。(1ー21-22)
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by pypiko | 2017-07-20 08:29 | その他

松平千秋 国原吉之助共著 ラテン語読本 19-1

19 カエサルのガリア戦争
(1)ガリア 1-ⅰ
ガリア全体は三つの部分に分けられ、その一つにベルガエ人が住み、他の一つにアクタニ人が住み、彼ら自身の言葉ではケルタエ人、我々の言葉ではガリア人と呼ばれる人々によって住まわれている。これらは全部、言語、制度、法律の点で異なっている。ガッリア族をアクタニア族からガルンナ川(今のガロンナ川)がベルガエ族からはマドロナ川(今のマルヌ川)とセクアナ川(今のセーヌ川)が分けている。これら部族すべてのうちでベルガエ族が最も強い。何故なら教養ある属州の洗練された生活様式から最も離れていて、精神を軟弱にする物品をもちこむことは稀であった。その上レーヌス川(今のライン川)の対岸に住むゲルマニア族にもっとも近くに居住し彼らと絶えず戦争をしていたからである。同じ理由からヘルヴェティ族は残りのガリア族に武勇の点で優っている。それは彼らがほとんど毎日、ゲルマン族と戦闘を行っていたからである。ヘルヴェティ族は彼らの領土で敵と戦うことを避けて、敵地で戦争を行っている。

これらの部族のうちガリア人が占拠していると述べた部分はロダヌス川の始まりガルムナ川、大洋、ベルガエ族の領土に囲まれている。さらにセクアニ族とヘルウェーティー族のところでレーヌス川に接しており北へ向かって傾いている。
べルガエ族はガリアの領土のはずれに始まり、レーヌス川の下流に達し北東に向いている。アクィーターニアはガルムナ川からピレネー山脈並びに大洋のヒスパニアにつづく部分に達しており西北に向いている。

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by pypiko | 2017-07-13 10:38 | その他