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瑠璃のかなたに

冥王星発見者トンボー博士の宇宙葬

コズミックフロントというシリーズのTV番組で「太陽系の歩き方 冥王星そして最果て」をみました。
最近9番目の惑星として認められていた冥王星が惑星の地位を外され、準惑星に格下げされました。
その際、冥王星が惑星から外すべきかどうかを決定するために日米欧の専門家による委員会が結成され、新しい惑星の定義が次のように決められました。
惑星とは次のような条件を満たす天体である。
①太陽の周りを回っている
②ほぼ球形である
③同じ軌道に他の天体がない

ハップル望遠鏡、カイパー空中天文台、冥王星探査機ニューホライズンズなど最近の天文学のめざましい進歩によって冥王星を惑星から外す根拠がますます強くなってきたそうです。
すなわち、冥王星には①②に当てはまるが③が当てはまらないので惑星の分類には入りません。冥王星の近くにはたくさんの同じような天体がぞくぞく発見されています。エリス、マケマケ、白雪姫などです。まだまだ発見され続けるそうです。その中には冥王星よりも大きい天体もあるそうです。冥王星には大気があって回転方向と反対の方向に気体の尾を引きずっているので学者の中には彗星に分類する人もいるそうです。興味をそそられることは冥王星には大量の氷があるそうです。冥王星に限らず海王星以遠には多くの氷からなる丸い天体の他に、岩石のような氷塊がたくさん軌道を回っているそうです。これらは以前にはもっと太陽に近い軌道を回っていたものがだんだん遠くへ押しやられていったと考えられるそうです。地球の水は地球に初めからあったものではなくではなく、他の天体、彗星などによって運ばれた可能性が高いそうです。水の中には有機物を含まれていて、これも彗星由来のものと考えられるそうです。即ち地球上の生命は地球独自の産物ではなく、太陽系の中の天体の関わりあいで出来ていったものと考えられるそうです。
2006年1月19日に打ち上げられた冥王星探査機ニューホライズンズは2015年7月14日冥王星に到着予定だそうです。数ヶ月冥王星を観察した後は太陽系を通過して太陽系の外の宇宙へ向かうそうです。冥王星を太陽系9番目の惑星として発見した天文学者クライド・トンボーさんの遺骨の一部が乗せられているそうです。いわゆる宇宙葬です。
by pypiko | 2012-02-27 17:48 | その他