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瑠璃のかなたに

ドナルド・キーンの東京下町日記

中日新聞の日曜版で時々ドナルド・キーンさんの「ドナルド・キーンの東京下町日記」が掲載されています。今回は2014年9月7日からのものです。

アメリカ人でコロンビア大学の日本文学の教授だったドナルド・キーンさんは大学を退職した後、日本に帰化して日本人として日本で暮らしています。92歳の今も元気に活躍を続けています。講演会で講演をしたり、新聞や雑誌に執筆したり、テレビやラジオでの対談をしたり、日本文学の研究を続けているそうです。

そんなキーン博士が講演会の後よく質問されることは「何でそんなに元気なのですか?」だそうです。それに皆を納得させるいい答えは見つからず、秘訣などないといいます。祖母の一人は100歳まで元気だったので、遺伝的に恵まれていたのでしょう。健康には無頓着な方で、運動に心掛けているわけでもないし、食事は食べたいものを食べ、「健康にいい」という話には耳を傾けない、自分の血圧がどのくらいかも知らないので健康診断でその数値を言われてもそれを喜ぶべきか悲しむべきかわからないくらいだそうです。よく聞く「成功して引退後は南の島でのんびり」という生活も博士は考えたことがないそうです。

夏の間、軽井沢の別荘で石川啄木の研究に専念し、本を片手に論文を書き続ける生活だそうです。

昨年だったか一昨年だったかテレビ番組で豪華客船飛鳥Ⅱに乗ってインドやアフリカに旅する嬉々としたキーンさんの様子が思い出されました。


by pypiko | 2014-09-09 22:54 | その他