人気ブログランキング | 話題のタグを見る

瑠璃のかなたに

田中秀央著 初等ラテン語読本より(33)

ブリタニア
ブリタニアの内陸部は記憶によると島で生まれたものを追い出したと言われている人々によって住まわれていた。
海岸に近い部分は持ち込まれた獲物と戦争が原因で、ベルギーから海を渡ってやってきた人々によって住まわれていた。そこには無数の人間、多様な人種、ほとんどがガリア風の類似の建物、多数の羊があふれていた。そこでは白い鉛が内陸部に産出され、海岸地方では鉄が産出された。しかしその量はわずかであり、ほとんどのものは運び込まれた銅が使用されていた。木材の種類はブナの木、もみの木を除いてガリヤと同様である。ウサギ、雌鶏、鵞鳥を味わうことは正当とみなされなかった。

しかしそれらを楽しみのために飼育されていた。その地は寒さの緩んだガリアよりも穏やかであった。


by pypiko | 2016-08-04 11:39 | その他