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瑠璃のかなたに

松平千秋 国原吉之助共著 ラテン語読本 18

18 プブリリウス シィルスの格言
プブリシウスは紀元前一世紀の人黙劇作家、彼の死後、彼の作品の中から、劇中の人物の吐いた名文句(約730)が抜粋され編纂された。
① 恐れることを知っている勇気は、安全に前進することが出来る。
② 貪欲漢にいたるはわが身の悲惨さが原因である。
③ 他の人々に属することが我々にとって好ましいと我々に属することは他の人々にとってはより好ましい。
④ 目からあふれ出るように愛は胸に落ちる。
⑤ 名ばかりの友人を持つことは不幸である。
⑥ 美徳は進んで行うと成長し、恐怖は成長を遅らせる。
⑦ 誠実な友人よりも良いものは何も買うことはできない。
⑧ 親切を受け取ることは自由を売ることである。
⑨ 怒りの記憶は最短であれ。
⑩ あらゆることに秀でた男はいない。
⑪ 死を望むときに死ぬことの出来たものはよく生きたことになる。
⑫ 将来後悔するようなことを始めないように気を付けろ。
⑬ 残忍なるものは涙で養われ壊されることはない。
⑭ 人は愛するときには分別がないが分別があるときには愛さない。
⑮ 賢者は他人の欠点を見て自分の欠点を直す。
⑯ 幸運はもろい。輝くとき壊される。
⑰ あゝ、長く生きることはなんと多くの後悔することが起きることか。
⑱ 遺産相続人の泣きの仮面の下に笑いあり。
⑲ 嫉妬心は何が見えるか、何が手元に残るかを話す。
⑳ 話したいと思うことを黙っていること強いられるのは哀れである。
㉑ 常に自分が生きようと考えるものは不幸に生きる。
㉒ 子供の死は幸福である。若者の死は痛ましい。老人の死はあまりにも遅い。
㉓ ふさわしいものが命令するときはいつも平静な心で従う。
㉔ 恥じらいは教えられることはできない。自ら生まれるものである。
㉕ 神が与えるを知るものは少数者のものである。
㉖ 憎しみなしにすぎる人生はなんと幸せなことか。
by pypiko | 2017-07-07 19:32 | その他