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瑠璃のかなたに

大村雄治・ 古川晴風・有田潤共著 やさしいラテン語読17

17 ホラティウス プエル
アプリアはイタリアの一地方である。
そこにはたくさんの美しい野がある。
草深い牧場には羊や馬や牛の群れがたくさんさまよっている。
ここにかつて、まだ小さくて父母に可愛がられていたホラティウス住んでいた。
たまたま彼は奴隷と両親からはぐれて一人で美しい牧場をぶらついていた。
花と草と神々しい田園は少年に気に入った。
けれども間もなく少年は遊びとそぞろ歩きに疲れて、草深い谷に横たわり深い眠りで心をやすめた。
一方、心配した両親は一心に子供を探した。
両親も奴隷達もひどく心配していった。
「残忍な狼と熊が森に住んでいる。狼はおそらく今にも無残に子供を殺すことだろう。」と。
こういうわけで長いこと一心に彼らは捜し歩いた。
by pypiko | 2017-12-23 08:35 | その他