瑠璃のかなたに

カテゴリ:その他( 286 )

やさしいラテン語読本 41

41 ミューズとセミ

ギリシャの山々の間に。いろいろな花のいっぱいある、あらゆるものがよく実る一つの谷があった。

山々からの冷たい水が流れ下り、緑の野を通っていた。

たくさんの羊たち、馬と牛の群れがの山に遊んでいた。

谷は緑の山々でまわりを取り囲まれていて、山々が白い雪で覆われる冬にも、生き生きとした燕が軒端に巣を作る春にも、旅人は誰一人そこに入ってこなかった。

こうして住民は外界のことを知らず、安楽幸福に暮らしていて、何の心配もなかった。


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by pypiko | 2018-06-07 19:26 | その他

やさしいラテン語読本 41

41 ミューズとセミ

ギリシャの山々の間に。いろいろな花のいっぱいある、あらゆるものがよく実る一つの谷があった。

山々からの冷たい水が流れ下り、緑の野を通っていた。

たくさんの羊たち、馬と牛の群れがの山に遊んでいた。

谷は緑の山々でまわりを取り囲まれていて、山々が白い雪で覆われる冬にも、生き生きとした燕が軒端に巣を作る春にも、旅人は誰一人そこに入ってこなかった。

こうして住民は外界のことを知らず、安楽幸福に暮らしていて、何の心配もなかった。


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by pypiko | 2018-06-07 19:26 | その他

やさしいラテン語読本 40

40 蛇の軍団

第一次ポニエ戦争の際、ある時ローマ軍はアフリカのバグラダ川のほとりに陣を布き、兵士の高い士気のおかげで幾たびかの戦闘で敵軍を破った。

ところが数日後の巨大な蛇が現れ、軍隊が川を利用するのを妨げた。

兵士たちは、はじめ堡塁から矢と槍で蛇を攻撃しうだ、そのあとでコンスルのレグルスが大軍を差し向けた。

蛇は巨大は口で多数の兵士をくわえ、曲がりくねった尾で多数をうちくだいた、残った兵士は恐ろしさのあまり直ちに陣営の方へ逃げた。

翌日全軍が戦場に投入された。

長い激しい戦いが行われた。

彼らはついに投石機と弩砲を接近させた。蛇は石でたくさんの傷を受けて殺された。

そうすると怪物の血が近くの川に流れ込んだ。そしてあたり一帯が毒気で汚された。

それでローマ軍は陣地を移動した。

百二十フィート(36.576メートル)の皮を彼らはローマに運んだ。

それをローマの神殿に奉納したのだった。


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by pypiko | 2018-06-05 22:01 | その他

大村雄治・古川清風・有田潤共著 やさしいラテン語読本 38

38 キュロス クロイソス ソロン 2

数年ののちペルシャの君主キュロスはメディア人の地上軍隊を導き入れて、たちまち全土を征服した。

かくて彼は巨大な王国メディアとペルシャの王となった。

市民がキュロスの所業を伝えた時クロエススは言った、「まだ若いのにキュロスがかくも速やかにメディア人を征服したとすれば、もっとも強大で金持ちの王であるわしはむろんキュロスを征服できるであろう。」

そこで速やかに部隊を集めて近隣の諸国へ攻め込んだ。

けれども彼は成功しなかった。

王の軍隊は敵の襲撃に長く耐えられなかった。

ペルシャ軍はクロエススの軍を追い払った。

彼らはリディアに進撃しあらゆる場所を戦火であらし人々を殺し村々と穀物を焼き払った。

震えあがった王は王宮に逃げ込んだ。

キュロスがそこへ入ってきた。

キュロスはひどく怒って尋ねた。「クロエススよ、我が国に理由もなく戦争を仕掛けたのはなぜか?

汝は汝の愚かさに対し最高の刑罰を私から受けねばならぬぞ。

私の奴隷は太い梁木で大きな火刑台を作るであろう。彼らは汝を火刑台に乗せ汝と火刑台を焼くであろう。


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by pypiko | 2018-05-21 11:18 | その他

大村雄治・古川清風・有田潤共著 やさしいラテン語読本 37

37 クロイソス  デルポイの神託 ソロン 1

かつてリュディアで、富裕のために全民族に名の知られたクロイソス王が治めていた。

リュディアはペルシャに隣り合ったアジアの一地域である。

またエーゲ海のかなたの遠くないところにギリシャ人が住んでいた。

クロイソスはギリシャの神々を崇め、またしばしばデルフィの神殿に非常に貴重な贈り物、金銀、その他の宝物を献じた。というのはどんな王よりも裕福であったからである。

それ故ギリシャ人はクロイソスを愛し、旅人はしばしばリュディアの海岸へ航行した。

たまたま旅人に交じって、最高の賢者ソロンがクロイソスの客となってやって来た。

彼は、彼の祖国のどの市民よりも賢かった。

彼がクロイソスの富と豪華で美しいすべてのものを称賛したとき、クロイソスは言った。「客人よ、あなたは私を誰よりも幸せなものと呼ばれないのか? 私はあなたの国のどの市民よりも私は幸せではないのか?」しかしソロンは答えた、「クロエソスよ。今日のところは、」あなたは確かに幸せです。しかし、いつかはおそらくひどい悩みに苦しめられるでしょう。

私は誰でも生きている人のことを、幸せな人とは呼びません。」


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by pypiko | 2018-04-30 18:28 | その他

大村雄治・西川清風・有田潤共著 やさしいラテン語読本35

35 イピゲニア5
そういうと彼女ははればれとした顔で祭壇に進み血を流して命を落とした。
ギリシャ兵たちは憐れみと愛の心を込めて勇敢な乙女を見たとき、誰一人涙をおさえることが出来ず、全員深い嘆きの声を上げた。
かくてギリシャはディアネの神意を乙女の血でなだめるや白い帆に順風をはらませてアジアの海岸へ向けて出帆して行った。
そこで何年もの間トロヤを包囲したが無駄だった。
けれどもついに不死なる神々の援助により都を焼き払い多大の戦利品を故国に持ち帰った。
メネラウスもヘレナをスパルタの王宮へ連れ戻したのであった。
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by pypiko | 2018-04-22 19:07 | その他

大村雄治・ 古川晴風・有田潤共著 やさしいラテン語読本34

34 イピゲニア 4
かくてイピゲニアは希望にあふれギリシャ軍の陣営にやって来た。
彼女は王をみるや懐かしい父(王)にかけよって首に白い腕を巻き付けた。
しかし王のかなしげな顔を見て言った、「父上様どうして悲しげ顔をしてあなたの娘をお迎えのなるのです。
娘をご覧になりたくないのですか?」
するとアガメヌノンは娘にすべてを話した。
イピゲニアは神託の恐ろしい答えを聞くや全身がぞっとして震えた。
彼女は地にひれ伏して父の膝と手を握り締めた。
涙ながらに許しを請うた。
「若者の一団が私を夫の家まで連れて行くことはないのですね?」
可愛いい子供を見ることも赤ん坊を抱くこともなく私は乙女のままで黄泉の神々のところへ下りていくのですね?」
けれども運命が確固として動かしがたいものであると考えた時、彼女は死ぬ心を固め気丈で高貴な娘であることを示した。
彼女は言った、「私が退けるのは死ではなく臆病です。
私は黄泉の国の神々のもとへ進んで下りてまいります。私の死によってギリシャ兵と祖国ギリシャをお守り致しましょう。
黄泉の国へ下りていくのは乙女のままでもなければ可愛い子供たちなしでもありません。ハデスが私を妻となさるでしょう。私にはギリシャ兵と祖国ギリシャが子供となることでしょう。
かくて黄泉の人々も地上の人々も私の最上の栄誉をお与えになるでしょう。進んで祖国のために命を捨てに行くのですから。
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by pypiko | 2018-04-12 19:13 | その他

大村雄治・ 古川晴風・有田潤共著 やさしいラテン語読本33

33 イピゲネイア 3
王は神託の答えを聞いたとき一人で長いこと涙にくれた。
「私は家に16歳になる可愛い娘イピゲネイアがいる。
ディアナがイピゲネイアを求めておられるに違いない。
女神は恐ろしくまた残忍だ、だが不死の神々の助けなしにトロヤの都に航海出来まいし、またヘレネを不実な都から国に戻すことは出来まい。」
そこで彼は妻のクリュタイムネストに使者を使わし言った。
「王妃よ、われらの娘に婚礼の式服を着せ、忠実な護衛をつけて港までよこせ。勇敢なアキレスが」乙女を娶るであろう。」
クリュタイムネストラは王の言葉を聞いて大喜びで娘の婚礼の準備をした。
高価な宝石と色鮮やかな衣服で娘を飾り、忠実な護衛をつけて港までよこした。 
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by pypiko | 2018-04-12 19:02 | その他

大村雄治 古川清風・有田潤共著 やさしいラテン語読本32 

32 イピゲネイア 2
客人の不実を知ったメネラウスは兄のところへ行って、すべてを物語った。
アガメムノンは怒りに震えて叫んだ。「パリスは不実な奴だ。全トロヤの民族は不実だ。だが、彼らは不実と愚かさの償いをするであろう。
私は私の全軍隊を海岸に召集しよう。騎兵と歩兵を兵船に乗せ、海陸からトロヤを包囲しよう。
かくて罪深い都を滅亡させ、不実な民族を黄泉に送 り込もうではないか。
我々はまた、たくさんの戦利品を持ち帰ろう。
お前もヘレネを故郷の王宮へ連れ帰るがよい。」
そこでアガメムノンは全軍を港へ召集した。
たくさんの騎兵と歩兵がそこに集まった。
だが向かい風が兵船を長いこと、港に引き止めたのである。
それでアガメムノンは使者をデルフィンの神託所に使わし神の答えを求めた。
アポロンは陰惨な恐るべき神託を与えた。「ディアナは怒れるゆえに、ギリシャの兵船を港にとどめ、また順風を与えぬ。
ギリシャ兵は乙女の血で女神の神意をやわらげぬ限りアジアに船を出すことは出来ぬであろう。」
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by pypiko | 2018-04-02 13:40 | その他

大村雄治・ 古川晴風・有田潤共著 やさしいラテン語読本31

31 イピゲネイア 1
かつてギリシャにアガメムノンとメネラウスが言う名の二人の兄弟が住んでいた。
ギリシャ人はこの兄弟がアトレウスの子であったのでアトリダエと呼んだ。
アガメムノンは全アルゴス人の王であった。
メネラウスはラケダイモン人を支配していた。
メネラウスの妻、名だたる美しい王妃ヘレネは夫とともに長年王宮に住んでいた。
さて、トロヤの王子パリスはメネラウスの客となった。
この客は不実で卑怯な男であったが、あざやかな衣服とすばらしい髪で輝いていた。
彼は長らく王宮に留まり、この美男の客は王女の心を喜ばせた。
ついにある晩、彼はひそかにヘレネをさらって船に乗せた。
彼は順風に白帆をあげ海を渡ってトロヤの都へ渡った。
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by pypiko | 2018-03-23 18:52 | その他